【メンズファッション】パナマハット初心者のための基本講座
こんにちは、大分です。先日、伊勢丹の夏のクリアランスセールでついにパナマハットを購入しました。これまでは帽子は似合わないと思っていましたが、今ではなんで早く買わなかったのかと後悔しています。
もちろん、パナマハットは何も考えずに被って誰でも似合うアイテムではありません。ただ、自分に合った帽子の選び方と実際のコーディネートでの使い方を知れば、長く使える優れモノです。
そこで今回は、パナマハットの購入を悩まれている方、夏のさびしいコーディネートのアクセントをお探しの方に向けてパナマハットの魅力をお伝えできればと思います。
パナマハットとは?
まず最初に簡単にパナマハットの紹介をしておきます。
パナマハット名前の由来
意外と知られていませんが、パナマハットの起源はエクアドルにあります。17世紀にエクアドルの沿岸部で家内工業として帽子作りが始まりました。その後帽子を日頃から被る習慣も根付き、19世紀以降には欧米へ輸出されるようになりました。
そしてエクアドルから輸出された帽子が一度集まったのが、パナマなのです。当時の欧米の人からすると、パナマから輸入される帽子だからパナマハットと呼びたくなる気持ちもわかります。そして、アメリカ大統領のルーズベルトがパナマ運河を訪れた際の写真に彼がパナマハットを被って映っていたことで、この名称は世界中に知れ渡りました。
麦わら帽との違い
パナマハットと似た夏の帽子に麦わら帽がありますが、この2つの帽子の違いは素材にあります。麦わら帽は藁(わら)から、パナマハットはトキヤ草(パナマ草とも呼ばれる)から作られます。トキヤ草の繊維は非常に細いため、機械で織ることができず、パナマハットは職人の手によって作られます。
パナマハットの選び方
次にパナマハットの選び方を紹介します。ただし、これはあくまでも目安として読んでみてください。自分も色々と調べてから買いましたが、実際に被って選んだ商品が一番しっくりときました。
自分に合ったツバとクラウンを探す
パナマハットに限らず、似合う帽子を選ぶ際に重要になるのはその人の顔と頭の形に合った帽子を知ることです。パナマハットでは、帽子のツバとクラウン(帽子の頭を入れる部分)を意識して自分の顔と頭にあったものを選びしょう。
特に頭の形とクラウンの形を合わせることが大切です。例えば、面長な人には深めのクラウンの帽子が合います。これは帽子が頭の形の印象を和らげてくれるためです。逆に面長の人がクラウンの浅い帽子を被ると、かえって顔の長さが強調されてしまいます。
ツバについても顔との相性があるようですが、私は普段の洋服のイメージと合わせることを優先することをおすすめします。ツバが狭いハットはカジュアルな印象を与え、ツバが広めのハットはよりドレッシーな印象を与えます。自分は私服でも革靴をよく履くので、ツバが少し広めのものを選びました。
サイズの測り方
帽子のサイズ展開はメーカーによって変わりますが、測るポイントは同じです。自分で測る際は、メジャーを自分の頭の一番長いところにあてて測ります。おでこから耳の2センチほど上を通り後頭部の出っ張ったところを結ぶイメージです。
そして長さを測ったら、その数字に1センチ加えた数字が自分のサイズになります。これは、帽子と頭の間に少しだけ余裕をもたせるためです。ただし、どの程度余裕を持たせるかはその人の被り方や好みによるので、実際に被ってみて判断することをおすすめします。
コーディネート例
最後に実際のコーディネートをいくつか紹介しておきます。被り方にも注目してみてください。
基本はシャツに合わせる
最もベーシックなのは黒のリボンの付いたパナマハットに襟のついたトップスを合わせるコーディネートではないでしょうか。シャツの色はハットの色に合わせるとまとまりやすくなります。
斜めに被ってみる
こちらもシャツに合わせたコーディネートですが、ハットを少し斜めに被っています。こなれた印象を与えるテクニックの一つです。
ハットのリボンで遊ぶ
こちらでは派手な柄のボウタイに派手な柄のリボンのハットを合わせています。着るものがシンプルになりやすい夏にはアクセサリーで遊ぶくらいがちょうどいいですよね。
日本人なら浴衣で
ここまで外国人のクラシックな装いを中心に紹介してきましたが、日本人にだって似合います。特に浴衣に合わせたスタイルはもはや定番化していますよね。