スーツ・紳士服のすべて

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【メンズファッション】スーツに合わせる靴下の選び方

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こんにちは大分です。

普段街を歩いている時にすれ違う人のの足元を見てしまう癖があるのは、洋服好きな方のあるあるではないでしょうか。そんな時に私は靴だけじゃなく、靴下にも目がとまることがあります。「その靴下をスーツに合わせるの?」って思うことは特に多いです。

 

そこで今回は、スーツにどのような靴下を合わせるべきか紹介していきます。

 

 

そもそも靴下の役割とは?

まず一度靴下の役割を確認しておきます。スーツに合う靴下選びの前提となる条件にもなるので、念のためチェックみてください。

 

足の保護

オーダーメイドで作った靴を除けば、その人の足に完ぺきにフィットする靴を探すのはとても難しいですよね。そこで足の形を補正し靴からのダメージを防ぐことが、靴下の第一の役割です。あまりに薄い生地の靴下では、長時間靴を履いていると足にタコができたりする可能性が高くなるので注意が必要です。

 

靴の保護

靴下には履く人の足だけでなく、靴の保護の役割もあります。1日に足から出る汗の量はコップ1杯分と言われています。靴下は、この汗の湿気や汚れから靴を守っているのです。

 

もし足の汗で靴下が蒸れることに悩んでいる方がいたら次の2つを試してみてください。1つ目は天然素材の靴下に変えることです。天然繊維(ウールやコットン)の靴下は値段の安価な化学繊維のものに比べると、通気性も良く、天然の抗菌作用もあります。

 

2つ目は5本指の靴下に変えることです。足の指の間はとても汗をかくので、雑菌が繁殖しやすく臭いの原因にもなります。5本指の靴下ではこの部分の吸水性が高く、汗が乾きやすくなっています。

 

スーツに合わせる靴下選びのポイント

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出典:http://www.tabio.com/jp/

 

靴下の基本的な役割を確認したところで、本題のスーツに合わせる靴下選びのポイントを紹介していきます。

 

靴下はスーツに馴染ませる

 ビジネス・冠婚葬祭問わず、スーツを着る時の靴下はスーツに馴染ませるように同色無地を選んでください。ネイビーのスーツには紺色の靴下、ブラックスーツには黒色の靴下といった具合です。スーツを着るシーンを考えればわかるのですが、ビジネスや冠婚葬祭において過度な自己表現は控えるのが常識です。スーツスタイルで個性を出すのはネクタイだけにしましょう。

 

また、マナーの問題だけでなく、個人的は審美眼的な理由からも色柄が派手な靴下はおすすめできません。「お洒落は足元から」というのは有名な言葉ですが、この足元が表しているのは靴です。つまり、靴が主役であって、そのすぐ近くに派手なアイテムを持ってくるのは洗練されているとは言えないからです。

 

長めの靴下で肌の露出を防ぐ

スーツが正装として定着するずっと前(スーツの原型が生まれる前)から男性は足を露出しないというのが暗黙のルールでした。半ズボンが正装であった中世の時代にも貴族の男性はストッキングのようなものをで足を隠していました。

 

このなごりから、スーツスタイルにおいても男性は靴下で足の露出を防ぐことがマナーとなっています。そのため、どんな姿勢でも肌の見えない膝下までのロング丈が理想的な靴下の長さになります。

 

ただし、スーツの量販店などを見てもロング丈の靴下の種類はあまり多くありません。靴下の専門店でロング丈を購入するのが理想的ですが、ロング丈が手に入らない場合は、通常の長さでも締め付けのしっかりとしたものを選ぶようにしましょう。

 

靴下専門店Tabioでロング丈の靴下を探す

 

【番外編】明るい色・柄の靴下を履くときのポイント

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本題とは別に、カジュアルシーンで明るい色や柄の入った特徴的な靴下を履きたい方向けのポイントをまとめておきます。

 

全身で使う色は3色以内がベター

 洋服のコーディネートを考える時に、使う色を3色以内にするとおしゃれに見えると言われています。もちろん3色以内なので、2色でも構いません。この法則を靴下を選ぶ時に意識すると次の2つのパターンに分かれると思います。

 

・靴下以外で3色使っている場合

例えば、緑色のニット、青いデニム、茶色の革靴を既に着ることを決めているとしましょう。この場合、先程の法則では靴下の色は、緑・青・茶のどれかになります。これ以外の色を選ぶとなると全身の色が4色になり、コーディネートが難しくなります。

 

・靴下以外で2色までしか使っていない場合

今度は、黒いニット、青いデニム、黒い革靴を既に選んでいるとしましょう。この場合は、靴下の色は何色を選んでも「挿し色」となり、コーディネートのアクセントになってくれます。

 

色は「明るさ」と「鮮やかさ」も意識

色を選ぶ際に気をつけて欲しいことがもう1つあります。それは色の「明るさ」と「鮮やかさ」です。

 

「明るさ」は明度と呼ばれ、その色が持つ明るさのことです。例えば、黄色は青に比べると明るい色となります。「鮮やかさ」は彩度と呼ばれ、色の強さを表します。例えば、蛍光色は同じ色の中でも鮮やかで強い色となります。

 

この明度と彩度のバランスを靴下を選ぶ時にも意識すると、靴下だけが浮いたようなコーディネートになることを避けることができます。具体的には、夏向けの洋服の色は冬の洋服に比べると彩度が高くなっています。そのため、夏向けの靴下を冬の洋服に合わせると悪目立ちしてしまう可能性が高くなります。これは冬向けでも同様です。

 

迷ったら基本的な柄からはじめる

 柄の入った靴下を選ぶ時のポイントは、ベーシックな柄を選ぶことです。ビジネスカジュアルであれば「アーガイル柄」、私服であれば「ボーダー柄」などです。

 

これ以外のモチーフが散りばめられた柄などはそのモチーフに特定の意味があったりするので、むやみに選ぶことはおすすめしません。