スーツ・紳士服のすべて

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【メンズスーツ】パンツの裾の長さのおすすめと測り方

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こんにちは、大分です。

 

皆さんは自分のスーツの裾の長さをとっさに聞かれても答えられますか?

いつも店員さんに任せてしまっていませんか?

 

「いつも店員さんに裾の長さは決めてもらっている。」という方は損しているかもしれません。なぜなら、スーツの裾口はジャケットと同じくらい見た目の印象に大きく影響するからです。おしゃれは足元からとも言いますよね。

 

そこで、今回はスーツの裾について参考にしていただきたいことをまとめてみました。

 

 

なぜ裾が大事なのか

なぜスーツの裾を意識しなければならないのでしょう。

それは、いくつかのバリエーションが存在しそれぞれが異なる印象を与えるためです

 

いくつかのバリエーションとは、裾口の折り返し長さの組み合わせによって生れてきます。

 

 

ダブルとシングルとは?

裾口を折り返さない形をシングル、折り返す形をダブルと言います。

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こちらの写真では左がダブル、右がシングルになっています。

 

メンズウェアの歴史の中ではパンツの裾は折り返さないシングルが基本でした。折り返すスタイルのダブルの起源には諸説ありますが、ウィンザー公ことエドワード7世が広めたという説が有力とされています。希代洒落者として知られるウィンザー公は雨の日に裾口が泥などで汚れることを防ぐために、裾口を折り返したと言われています。そしてこのスタイルがエレガントだと話題になり、それが現代まで続いています。

 

では普段使いのスーツにおいては、シングルとダブルのどちらを選べばいいのでしょうか?

 

個人的にはこの質問には、シングルと答えます。なぜなら、先程も説明したようにスーツの裾口はシングルが基本だった歴史があるためです。また、同じような理由から冠婚葬祭のスーツはシングルにするべきという暗黙の了解もあります。

 

じゃあ、ダブルの出番はないのかというとそうではありません。私は明るい色や派手な柄のスーツ、ジャケパン用のパンツにはダブルのお直しを勧めています。やはりダブルは軽やかな印象を与えることができるので、少し遊び心のあるスーツなどに向いています。

 

タイプ別おすすめの長さ

シンプルなデザインのスーツはシングル、少し派手なものはダブルにするとして、いったいどのくらいの裾の長さがいいのでしょうか?

 

基本的な3つの長さを紹介します。

 

ワンクッション

ワンクッションとは、パンツの裾が靴に当たり大きめのくぼみを作る程度の長さのことです。フォーマル向けのスーツにおすすめです

 

ハーフクッション

ハーフクッションは、ワンクッションよりも少し短く、くぼみができるかできないかの間くらいの長さのことです。現在最も主流の長さになります

 

ノンクッション

ノンクッションは、裾が靴に触れるか触れないか程度の短い長さのことです。夏向けやカジュアル向けのスーツにおすすめです

 

もともと裾の長さはワンクッションが主流だったのですが、今では細身のスーツの流行などで足元もスッキリとしたノンクッションが主流となっています。

 

股下の測り方・ダブルの幅

最近はネットでも様々な種類のスーツが買えるようになりましたが、ネット購入する際には店員さんに裾の長さを測ってもらうことができません。そこで最後に簡単な裾の長さの測り方を紹介しておきます。

 

用意するもの

  • 普段履いているスーツのパンツ
  • 長さを測れるもの(メジャー推奨)

 

STEP1

平らな場所にパンツを置きます。

 

STEP2

片足だけめくります。f:id:japgents:20170612233601j:plain

 

STEP3

股下の付け根から内側の縫い目に沿って長さを測ります。

 

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またネットでダブルの直しを頼むこともできますが、基本的に幅は4.0cm~5.0cmの長さをおすすめします。これ以上細いとレディースのスーツのようになり、太いと足元が重たい印象になってしまいます。