メンズスーツのサイズと測り方
こんにちは、大分です。
以前こちらの記事でスーツのサイズチェックの方法をご紹介しました。
この記事では試着した時のチェック項目のご紹介をしているのですが、スーツのサイズの選び方を書いていませんでした。
すいません。
そこで今回は既製服スーツの規格についての解説とサイズの測り方についてご紹介していきたいと思います!
- はじめに
- スーツのサイズ規格について
- サイズの測り方
- さいごに
はじめに
まずスーツの規格についてお話する前に注意していもらいたいことがあります。
これから紹介するスーツの規格は日本工業規格が定める、JIS規格です。
そのため、
- 日本独自の規格であること
- ジャケットの規格であること
- 同じサイズ表記でも細かなディテールに差はあること
に注意していただきたいです。
細かなことはこれから説明していきますが、あくまで自分の正しいスーツの基準として活用していただきたいです。
スーツのサイズ規格について
それではここから本題に入っていきたいたいと思います。
まずは実際のサイズ表記を見てみましょう。
JIS規格では、スーツのサイズを2つの記号の組み合わせで表現します。
1つ目は、ローマ字を使用した体型を表す記号です。
そして2つ目は、数字を使用した身長・丈を表す記号です。
まずは体型を表す記号から解説していきます。
体型を表す記号はこのように全部で10種類存在します。
ローマ字で表わされたサイズは、それぞれドロップ率に対応しています。
ドロップ率とは、胸囲(バスト)の長さから胴囲(ウエスト)の長さを引いた数字で表され、この数字が大きくなるほど痩せ型で小さくさるほど太っていることを示しています。
図を使うとこのような感じで表わすことができます。
この図にも書いてあるように、A体型は標準的な体型であり、日本人男性の多くがこの体型に分類されます。
また既製服を販売するスーツ屋さんなどでは、10種類の体型全てを用意しているわけではありません。
そのお店のターゲット層にもよりますが、一般的にはY、A、ABの3種類を用意しているお店が多いです。
では続いて、数字を使用した身長・丈の長さを表す記号についてです。
こちらは体型よりも簡単です。
身長は160cm~190㎝を3~9の数字で表します。
数字がひとつ大きくなると身長は5cm、ウエストは2cm長くなります。
ただし注意していただきたいのは、あくまでも身長や丈の長さは目安であるということです。そのため同じお店の商品であっても、ものによっては同じサイズ表記でも長さが変わります。
5という数字は170cmを表すのですが、これはあくまでも「身長が170cm前後の方向けに作りました。」という意味になります。
実際のサイズでは2つの記号を別々に捉えるのではなく、組み合わせて考えてみてください。
以下に、一般的によく扱われるY、YA、A、ABのサイズ表をのせておきます。
サイズの測り方
ここまでスーツのサイズに関わりのある数字として、身長、胸囲(バスト)、ウエストがでてきました。
ただ、スーツ屋さんに行く前に簡単に確認するのはウエストサイズのみで大丈夫です。
なぜ他のサイズは確認しなくていいかと言いますと、
- 既製スーツの多くは若干丈が長めに作られて、後から調整可能である
- 胸囲の長さは基本的にウエストと比例している
からです。
一方のウエストのサイズはジャケットだけでなく、スーツのパンツのウエストサイズにもなるのでとても重要なのです。
ではウエストサイズの測り方を説明します。
ポイントはこちらです。
- 肌着を脱ぐ、肌着を着る場合は結果から2センチほど引く
- 息を吐いた状態でリラックスする
- お腹周りの一番細い部分を測る
- お腹が出ている人は、おへそと腰骨の中間あたりを測る
家にメジャーがなかったり、自分で測るのが不安な方は、
- 日頃履いているズボンのサイズを調べる
- 実際にお店で店員さんに測ってもらう
などしましょう。
さいごに
ここまでスーツジャケットの規格とサイズの測り方いついて説明してきました。
最初にも書きましたが、これはあくまでも正しいスーツサイズの基準となるものです。
ジャケットの胴体以外の腕の部分の細さなどは、この規格の対象外で各メーカーによって異なります。
なので、初めて購入するお店のスーツなどは実際に試着することをおすすめします。
試着した時の細かいサイズチェックの方法は、下の記事で解説しているので合わせて読んでみてください。