スーツ・紳士服のすべて

スーツ・紳士服のすべて

スーツの着こなし、歴史などなど

ちょっとだけ語れるネクタイにまつわる小ネタ・雑学 ~ネクタイの柄~

 

こんにちは、大分です。

 

前回の記事では、ネクタイそのものの歴史について紹介しました。

 

japgents.hatenablog.com

 

 

今回はネクタイの柄についてご紹介できればと思います。

 

  1. ストライプ
  2. ドット

 

ストライプ

 

ストライプ柄のネクタイは、

レジメンタル・ストライプと呼ばれることがあります。

 

レジメンタルは英語で連隊を表す、レジメント(regiment)からきています。

19世紀後半に、軍人が自分の部隊の旗のデザインをもとにしたネクタイを結んだことからこのように言われるそうです。

 

また軍人だけでなく学生も同じように、自分の学校のカラ―をモチーフにしたネクタイを結び始めたようです。オックスフォード大学マートン校の学生が始めたと言われています。

 

ストライプのネクタイは結ぶ人の所属するコミュニティーを表すものだったんですね。

 

そのためか、今でもストライプの柄は「協調性」を表すなんて言われますね。

 

 

ちなみに、ストライプの斜線の向きには2種類あるのはご存じでしょうか?

 

下の写真は英国式のストライプで、左が下右が上になっています。

 

一方で、左が上右が下の逆のストライプも存在します。

これはアメリカのネクタイに見られるデザインなのですが、

イギリスからストライプが伝わる際に、鏡で見たストライプをスケッチしてしまったからなんて逸話もあったりします。

 

とにかく、スリーピーススーツ(ジャケット、ベスト、パンツ)など英国調の着こなしをする時は注意したいですね。

 

f:id:japgents:20170502175613j:plain

 

 

ドット

 

ネクタイに使われるドット柄は、一般的にポルカ・ドットと呼ばれます。

ポルカ(polka)とは、ボヘミア(現在のチェコ中西部)で生まれた舞曲のことです。

 

このポルカ1840年代にイギリスをはじめヨーロッパで大流行したそうです。

この時、ポルカ○○というような名前のものが世にあふれるようになりました。

 

しかし、ポルカそのものの流行りも収まると多くのポルカ○○は消失しました。

その中でたまたま、ポルカ・ドットという名前だけが生き残ったというのが、ポルカ・ドットの起源の定説のようです。

 

(このポルカと呼ばれる舞曲は、You Tubeでも聞けるのでぜひ聞いてみてください。

個人的には、RPGゲームの酒場のBGMという印象でした。)

 

f:id:japgents:20170502230415j:plain

 

このポルカ・ドットよりも小さなドットは、

ピンドットと呼ばれています。

 

f:id:japgents:20170429004710j:plain

 

ちなみに、コイン・ドットと呼ばれるポルカ・ドットよりもさらに大きなドット柄が存在しますが、この柄がネクタイに使われているのは日本ぐらいみたいです。

海外ではコイン・ドットの多くは、ガラス細工の柄として使われています。